英語の試験に備える
久方ぶりに院試のエントリ。今日はTOEFLをはじめとした外部試験についてまとめます。これまでも書いたとおり院試では多くの専攻が独自の語学試験を行いませんから、複数の大学院を併願するロンダ生にとっては非常に助かります。同時に、ここで良いスコアをとることは就活にも(少しだけ)役立ちますので頑張りましょう。
- 外部試験の現状
まずは、どの試験について対策するのかを決めなくてはなりません。院試には大きく分けて4つのスタイルがあるように思うので、自分の志望専攻はどれにあてはまるかを確認してください。
- TOEFL-ITP(PBT):TOEFLのペーパー試験を院試会場で受ける
- TOEFL-iBT:事前に受験したTOEFLの公式スコアを提出
- TOEIC:事前に受験したTOEICの公式スコアを提出
- 独自問題
また、これらが組み合わさっていることも多いので注意です。例えば「TOEFL-iBTのスコア提出、もしくは試験当日にTOEFL-ITP受験(東大工学系など)」「TOEFL・TOEICのスコア提出、もしくは独自試験(東工大など)」といった具合です。それでは、この様な制約条件のなかでどのように対策を行うべきでしょうか。自分の反省などもふまえた僕の意見です。
- 最適な戦略とは
大前提として、英語をしっかり勉強したいという意志と時間がない場合にはTOEFL-iBTはお勧めしません。なぜなら日本人に厳しい問題構成になっているからです。ITPで3分の1を占める文法問題は満点も狙えますが、iBTにはこのセッションが無く、おまけにスコアの半分をライティングとスピーキングが占めます。受験料が2万近いという点を差し引いても生半可な意気込みでは太刀打ちできません。とはいえ、公式に認められるTOEFLは現状この方式しかありませんから、留学を考えていたり就活でスコアを自慢したい(ITPを書く欄は無かったりします)場合にはチャレンジしてください。
ではTOEFL-ITPはどうか。東大を志望する場合には必ずTOEFLが絡んできますので、上記の理由からITPの受験を勧めます。もちろん本番一発勝負ですが、専門試験だってそうなんだから心配する必要は無いのでは?何だかんだ、当日になれば集中力が途切れることはありません。そしてTOEIC。こちらは受験する機会が至る所に容易されていますし、対策本も充実しています。最近は受験料も安くなったので、これで全ての院試が乗りきれるなら最も得点が期待できる方式でしょう(就活では必ずと言っていいほど記入を求められるので、どっちにしろやっておいて損は無いです)。
最後に独自問題についてひとこと。英語学の専門家ではない、普通の教員が持ち回りで作成しています。よって大学受験時の出題形式とは大きく異なります。日頃から(たとえアブストだけでも)英語論文を読むくせがあると有利ですが、それ以外は過去問を解いてみる以外に対策が思いつきません。TOEFL対策で代用できる場合が多い印象。
まずはTOEFL。構成はリスニング・文法・リーディングの3つ。それぞれ配点は同じなのでまずは文法をやりこみましょう。はじめは時間がなさすぎて無理ゲーに思えますが、慣れてくるとどうにかなる。これはTOEICのリーディングセクションと類似していますが出題傾向に若干の違いがあります。続いてリスニング。とにかく早い。基本的に何言ってるかさっぱりですし、会話のテンポがナチュラルスピードに近い。被せ気味に喋るのでイライラします(笑)。対策はとにかく聞き込むこと。あとは最後に出てくる講義の内容を整理しながら聞き取ること。むしろこっちの方が一本調子で話してくれるぶん楽かも。最後のリーディングはテクニカルタームが多いものの、そこまで難解ではありません。むし小問に癖があるので、どのような出題形式があるのかを予めおさえてから文章を読みましょう。
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僕が使った問題集はこの二つ。問題構成の理解と、得点源となる文法問題に特化した物。TOEFLは過去問や公式問題集の類は出回っていませんが、なかにはこんな(伝説の?)教材もあるようで。絶版らしいけど。
TOEFL Test Preparation Kit (4CD + sample CD-ROM)
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ただし、僕の場合はやる問題がなくなったのでgoogle先生にお願いしてTOEFLの過去問と思われる資料を(ry
他にも、学内でITPが開催される場合があるので、そちらに申し込むのが最もよい対策になるかもしれません。ちなみに、関連するエントリがこのへんにもありました。
続いてTOEIC。こちらは腐るほど対策があるので簡単に。とにかく公式問題集を解け!全部で4冊×2回分あるし、これをやって見直ししてれば800くらいは軽く越えます。あと単語力はほぼ必要ありません。human resourceの意味さえ分からない人間でも800点台後半がとれてしまう馬鹿馬鹿しいテストです。ちなみに、簡単な小技ですが、part1・part2のdirectionの時間が合計2分ほどです。この時間に文法を数問解いておくと何となく幸せな気分になります(笑)
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関連するエントリは
くれぐれも受験はお早めに。スコアが送られるまでには1ヶ月くらいかかりますゆえ…
- まとめと痛々しい自慢
思った以上に長くなり、エントリを分割すべきだったかもですね。ちなみに僕のスペックはこんなかんじ。
受験時期 | テスト | スコア |
---|---|---|
学部入学直後 | TOEIC-ITP | 700/990 |
4年・5月 | TOEIC(公開テスト) | 880/990 |
4年・6月 | TOEFL-ITP | 550/677 |
実はTOEICとか2回しか受けたこと無かったり。そもそも英語は苦手中の苦手で、SVとかSVOCとかの文法を知ったのは中3だったり。それでも、TOEFLもTOEICも小手先の努力で効率よく点数は上がりますよって話しがしたかったわけです。実力はつかないけど院試には受かりますよ、みたいな。ただ就活とかしてて英語ができる(=喋れる)ってのは本当に重要で、他人に差をつけるためというより、もはや他人に差をつけられないために必要なんですよ。その辺を考えて、ちゃんとした企業に内定した暁には本気で英語の鍛錬をしようと心に誓っておるわけです。おそらく4月以降このブログは英語の勉強日記になることでしょう。