会社に入ったら勉強しちゃいけない、わけじゃないですよね|ω´・)チラッ

はじめまして、私は私文卒の社畜3年目なのですが、一度職を辞して理系大学への入学を考えています。mugyuuさんがご存じの範囲で、このような方がいらっしゃるか教えていただけないでしょうか。文字制限による曖昧な質問、ご容赦下さい。回答はブログにていただければ幸いです

このようなコメントを頂いたのですが、何はともあれ数ヶ月ほったらかしのブログに質問をするあたり相当な事情がおありと推察し、思ったことを書かせていただきます。毎度のことですが、失礼があったらごめんなさい。

  • 母数が少なすぎて云々

とりあえず思い浮かぶ理知的(かつ思考停止)な回答は「そーゆー人はかなり少ないから、いたとしても一般性に欠けると思う」「+2年なら知ってるけど、3年ブランクあって入学って相当少ない」とかなんだと思います。でもこのコメントをくれた方としては誰か知ってるならとりあえず情報くれ、ってことだと思うので、僕の知る限りをお伝えしますね。ただ、3年働いてから大学へ戻られるというのが日本においては現状なかなか特殊ですので、何を思って・目指してそうするのかは固めておいたほうが良いと思います。それがない場合は、まあ、これから書く事がなにかの役に立てばと。

  • その1.学部時代の研究室の先輩(文系学部⇒就職約10年⇒理系修士

僕のいた大学の学部・専攻ではそれなりに社会人の入学を推進していて、その中には在職の人もいれば退職して一からという猛者もいたりしました。当時の僕にとってはどうしてこんなレベルの低いところにざわざわ辞めてまで通いに来るんだろう、などとかなり失礼なことを思ったりしていたのですが(まあ僕もそこの在学生だったわけですが)、いざ研究室に配属されゼミなんかを一緒に受けてみると、やはりそこらの学生とは本気度が違う(人もいる)なと痛感しました。
ここで例に挙げる方(仮にAさん)は今でもたまに連絡をとる人ですが、わりと現場系の仕事をしてきていて、まあぶっちゃけて言うと10年働いてもスキル・給与ともに上がらないような職だったので嫌気がさしたってところですね。で、心機一転退職して修士に入学したとのことでした。興味はありつつも全く関連のない分野だったため、最初の頃は本当に大変そうでした。週に1度はAさんのゼミの準備を手伝って一緒に徹夜してたり(笑)午前中のゼミが終わるとそのまま飲みに行ったりして。
Aさんは結局3年かけて修士を卒業し、今は自分で個人塾を立ち上げてます。入学当初は特にビジョンもなかったみたいですが、M2の頃からそのへんの準備は進めていましたね。長期休みには何度か手伝いに行ったりHP立ち上げたりしましたけど、今では結構軌道に乗っていて、今年からはバイト2人雇ってるとのことです。研究した経験が直接的にいまの生活に活きているわけではないでしょうが、Aさんにとっては退職⇒入学がひとつのターニングポイントであったことは間違いないと思います。踏ん切りをつけるためにあえて飛び込んだってところでしょうか。

いつ入学するの?「今でしょ!

  • その2.東大のOB(文系学部⇒就職2年⇒理系修士

夏の集中講義で一緒になったBさんです。経済学部から某DBJに入社して、2年で辞めた後駒場の研究室に入学してました。ほんの数日間のお付き合いだったのであんまり色々と話せたわけじゃないですが、なんか国連のお仕事がしたくてそのためには博士号が欲しくて、みたいなもの凄く視座の高いお話をされていたのが印象的でした。実際帰国子女でもないのにアホみたいに英語ができてびっくりでしたね。
研究テーマ自体は社会数理的なところで前職の知見が多少は活かされてると言っていた気がするので、まあきっとそうなんでしょう。ドクターは海外でという話もしてたので、今頃D3でどこか海の向こうで勉学に励んでおられるのではないかと(遠い目)まあ、激しくエリート臭のする奴ではありましたが、たしかにそれだけの実力はありそうでした。Bさん、そのうちテレビで見かけることがある…かも。

最後はお口直しに僕の話です。私大でもないし文系でもないけど、一応社会人になってたった2年で転職もして、その上半年もしないうちにもう一回大学に入りなおすというのもなかなか珍しいですよ。知ってる人が聞いたらすぐに誰かわかっちゃうくらいには珍しくて、たぶん私文⇒就職⇒理系修士よりレア!ということでレア物である僕からアドバイスをば。まあ、僕のブログだしこれくらいあってしかるべきだよね、うん。
えっと、最初にも書きましたけど、何のために再入学するかは理論武装しておいたほうが身の為だと思います。僕はとりあえず前職がクソすぎて(今思えばそこまででもなかったような)速攻で転職しましたけど、その時はやはりノリが先行してたなと思っています。とりあえず環境変えてから考えようと思ってましたが、1つ目の内定をもらった時に「別にこれ、そこまでしてやりたいことじゃねーな」と我にかえったといいますか。そこで自分の中の欲求と願望に優先順位をつけて、最終的には社会人Dを許容してくれ、かつあまり大きすぎないエンジニアリングな会社を選んだわけです。
この先どうなるかわからないですが、それでも一応の目指す方向性は定めてありますし、それを頼りに10月から社会人と学生の二足の草鞋生活を始めます。先のAさん・Bさんの例のように直接的な示唆を示せるわけではないですが、まあ同じようなことを考えたことのある身としてアドバイスでした。ただ、いきなり修士から入学するとなると、それなりに準備をするか土地感のある分野を選ばないと苦労はするでしょうね。一方で、教授連中は案外イレギュラーなバックグラウンドに好意的な気がしますので、やる気さえあれば受け入れてもらえるとは思います。

女子大生むぎちゃん。いまだにかわいい。
さてさて、久しぶりの更新でしたが思ったよりもスムーズにキーボードが叩けました。また来週更新できるように頑張ります。では、グッドラック!

http://blog.with2.net/link.php?1090012