ESのわびさび



ただいま論文を書いております。僕の分野では論文に記号や数式が一杯出てきます。てなわけで、wordみたいに数式エディタが貧弱な環境ではとてもじゃないけど編集が面倒。結局texというフリーウェアを使っています。しかし、フリーと言っても侮るなかれ。wordなんかより全然使い勝手が良いし、何より出来上がりが美しい。pdf出力だからどんな環境で見てもレイアウトが狂わないし。

ところで、僕は学部時代からtexを愛用しておりまして、卒論はおろかレポートや院試で提出した研究計画もこれで書きました。最近では企業に提出する履歴書もtexのスタイルファイル使って作成するなんてことも。写真も埋め込んじゃえば更に楽なんだけどね。

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ちょっと前までは就職活動って言うと第一に履歴書が連想されました。実際にはESとかwebテストが最初の関門で、純粋な履歴書の提出を求められるのは結構先行が進んでからのことなんだけど。まあ、ESは半分履歴書みたいなもんか。僕としては手書きESって死ぬほど非効率的で嫌いなんだけど、かなりの会社がやってることだからね。従うしかない雰囲気もある。ここ数ヶ月の経験から、なんとなく感じた空気としては

  • 封筒・履歴書は大学で売っているネーム入りのものを使用
  • 修正液は使わず、書き間違えたらやり直し
  • 写真はスタジオでプロに撮影してもらう
  • 書類が複数枚になる場合はクリアファイルやクリップでまとめる

このあたりだろうか。写真については前にも書いたとおりちゃんとしたところで撮ったんだけど、その他はね…まず封筒だけど、これは大学名とかどうでもよくないか?すぐに開けて捨てられちゃうと思うんだけど。それに履歴書だって、学歴を書く欄があるんだから枠外で学校名アピらなくたっていいでしょう。そもそも、履歴書にもいろんなタイプがありまして、書きたくもない「志望動機」とか「自己PR」なんていう欄が用意されてる厄介なものが存在する。ESで散々書き飽きてるのに何が悲しくてこんな無駄なエネルギーを使わにゃならんのだ。

続いて修正液。これはもうね、何か不思議な文化ができてるよね。手書きなのに間違えちゃいけないって矛盾してるだろ。プライオリティをはっきりさせろよ。見やすいESが良いならwebベースでデータ提出させろ。管理しやすいし明らかに省エネ。どうしても手書きの文字が見たいなら修正液くらい許容しろ。書きなおすことで会社へのロイヤリティを計るなら、そんな非効率な企業はこっちからお断りだし。そんでクリアファイルとかだけど、これだってどうせ捨てることになるんだからいらないよなぁ。中には「クリップなどは不要です」っていう会社もあるし。

てなわけで、僕はほとんどの会社のESは一度PCに取り込んで文字を打ち込んでおりました。中にはご丁寧に手書き指定を明記するところもあって、そーゆー場合には渋々従ったこともあるけど。基本的には『PriforX』っていうのを使ってやってたんだけど、楽ちん。当然ながらコピペが効くので手間が省けます。履歴書については最初にも書いたけどtexで作成してプリントアウト。日付もPCのタイマーと同期してるので煩わしくありません。

就活にはスマートフォン必須と言われるようになって久しいけど、いろんなところにアナログな部分が残ってるよね。しかも1年したら学生は入れ替わっちゃうし、そもそも学生から企業へのフィードバックなんて無いに等しいから、いつまでたっても状況が改善されないのかも。ま、僕が人事になったとしても波風立てたくないから「じゃあ例年どおりESは手書きで!」とか言うんだろうけどね。

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