高校球児ザワさん



ブログで文章書くのも一ヶ月ぶりくらいになってしまったねえ。twitterでごまかしてたけど。とりあえず、何を書いたら良いのか分からないので最近読んでるマンガの話しでもしようかと思う。締切りラッシュが終わったわけではないけど、危険水域からは脱しましたし。いやあスリリングな日々でしたわ。

今回ご紹介したいのはこれ。


高校球児 ザワさん 7 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

高校球児 ザワさん 7 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)


ささやかだけれど、かけがえのない日々。野球部の紅一点・都澤理紗のなーんてことない日常素描。部活少女へのフェティシズム溢れる、野球マンガの新機軸。スピリッツ賞出身の女流大器、連載デビュー作!

Amazonより

まあ、意味わかんねーよな。スピリッツかなんかで連載されてる野球漫画なんだけど、甲子園常連校の野球部に唯一の女子部員"ザワさん"がいるわけです。この強烈な違和感と、あまりにも起伏のない部員たちの日常の描写。なんかミスマッチっぽいんだけどこの対比がくせになるんですわ。なんかマンガ評論みたいなこと書いてみたけどおすすめでございます。

僕自身野球部に所属していたこともありまして、それぞれの場面で切り取られる野球部っぽい空気感にまずやられてしまうわけです。もうキュンキュンするわけです。体育会系の人たちは嫌いだし、このマンガでも爽やかなだけじゃない野球部員たちが描かれるけど、どこか愚直なキャラクターには素直に共感してしまう。ストーリーはというと、だらだらと他愛のないカットが続いて8ページもすると1話終了。中身はありません。まあ4コマに近いノリ。それでもここまで引き込まれるのは何なんだろう。謎です。

僕も、何かに熱中すればこんな青春もありえたのかな?なんて考えてしまいましたね。高校時代は今思い返せばそんなに悪くなかったんだけど、それでも「これだけは死ぬほど打ち込んだ」なんてものはなかったかな。やりたいことだけやってきたつもりだけど、それ自体が所詮はやりたくないこと(=勉強とか努力全般)から逃げるための反力の現れだったのかなとか。

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ちなみに、僕の好きな登場人物は左側の守口です。

"ザワさん"の通う日践の野球部員はみんなアホみたいに野球ばっかりやってて、それ以外は全部切り捨ててる。そんな生活ゴメンだけど、これまで無意識にバランスをとり続けてきた自分の人生、少しくらいリミッターを外してみたかったなと思うわけです。

今年の夏だって、死ぬほど研究したかと言えばそうでもなくて、結局は毎年やってるボランティア活動に参加したり、高校時代の友達とちょくちょく飲んだり。自分でもうまくやったほうだと思うし(自慢です)僕、もしかしてリア充だったかも?と思わなくもないけど、やっぱり欠けてるよね。何がってパッションが。

それにこの先、仕事で死ぬほど頑張ったって、僕の流す汗はやっぱ高校球児のそれとは別物なんだよ。あの、何かよく分からない透明の液体とはね。そこには一抹の悲しさがあるかな。実際さ、甲子園なんて出たって基本なんでもないじゃん。プロ野球に行ける訳じゃないし勉強とか含めて犠牲のほうがずっと大きい。それでも打算のない(ように思える)努力に日本人は無条件に憧れるんだなぁと。

唐突に自分語りをしたけど、僕の体育会コンプレックスってのはこの辺にあるんだよね。この嫉妬に近い感情はいつになったら清算させるんだろうか。ってことで今日はおしまい。明日からはなにかまともな記事でも書いていければ良いのですが。

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