めんたつ! -面接はナチュラルメイクでキメ顔に!-
先日、杉村太郎さんという方の訃報をニュースで見たんですけど、どうやら生前「絶対内定」という書物を著した人物とのこと。僕らの就職活動に大きな影響を与えているようなんですが…まだ読んだことないんですよね。ってことで早速近所の図書館に行ってみたわけです。でもね、あれって貸出できない図書に分類されているらしくて。本屋で立ち読みしても良かったんだけど、この時期に学生のナリした僕が手に取ってるとなんか切実っぽくて嫌じゃない?だって「絶対内定」だよ?
ご冥福をお祈りします。イケメソ?です。
ってなわけで、とりあえず本棚においてあった「面接の達人(2008バイブル版)」という書物を借りてきました。最近の図書館は自動で借り出せるから全然恥ずかしくないんだ!調子に乗って「日本売春史—遊行女婦からソープランドまで」という卑猥な図書も一緒に借りてしまいましたよ。遊行女婦って。ソープランドって。
ホントは真面目な本なんですけどね。
さて、本題に戻して、「面接の達人」もとい「めんたつ!」です。感想としましては、大方まともなことが書いてあるんじゃないの?と言ったところ。まずね、最初にこんなことが書いてあるんですよ。
「メンタツ」を読まない人には4つのタイプに分かれる
これ、まさに僕のことだと思うんだよね。特に「自分の話すことはユニーク」だと思ってますし、そもそも面接対策なんて必要ないとたかをくくってる「面倒臭がり屋」ですので。なんだか身につまされるというか、ここまで言い当てられちゃうと反省しちゃうな。てへぺろ。
累計でどんだけ売れているのやら。
この本には"疑問"と題して67の項目についての回答が載っているんだけど、今回はそのひとつめ「疑問1:何の準備もしないことが、ありのままの自分を見せることか?」について考えてみようと思うのです。これ、結構本質的ではないかなと。本の中では面接=プレゼンテーションと定義して、究極的には「自己紹介」「志望動機」の2つが言えれば内定であると説いています。ここまで単純化できるかはわからないけど、「準備しない→ありのまま」の関係性については少し僕も考えたりしました。
いくつかの企業で経験したグループ面接を思い返すとやっぱりいろいろなタイプの人がいて「もっと練習しろよー」って人もいれば「芝居がかりすぎワロタ」な感じのやつもいます。これはみなさん同じ考えではないかなと思うけど、人事が求めているのは優秀でマニュアルに縛られないナチュラルメイク的な人物ではないかなと。つまりは
- 練習・経験に裏打ちされた自信からしっかりした受け答えができる
- 瞬きする間に空気を読み、息をするように嘘がつける
このどっちか、もしくは両方が必要なんじゃないかと思うんですよ。結局、準備もしないのにありのままを出すのは愚か者であろうと。そんなんで嘘もつかず練習もせずに行きたい企業に行けるならそれはもうさっさと社会に出て大活躍してくださいリア充爆発しろということなのです。俗にいう就活エリートな方々は前者、練習・経験に裏打ちされた素晴らしい面接術をお持ちの方が多く、また適度に機転がきくのでイイかんじです。個人的な実感ですが、高学歴な方々にはこの「機転」がきく人が多く、微妙な学歴の方は「練習」の側面が見え隠れして少しスマートではないのです。また、僕なんかは限りなく後者にウエイトがおかれていまして、嘘をつかないと死んでしまうような人種です。もちろん嘘をついた場合のシミュレーションはしますが、そんなこと就職活動に限らず日常茶飯事なので全く負担には感じません。
結局、「何の準備もしないことが、ありのままの自分を見せることか?」に対する僕なりの見解は"NO!"です。準備しないなら嘘をつけ、準備するならしっかりと、といったところでしょうか。
先ほどナチュラルメイク的な…と書きましたが、すっぴんで彼氏ができるならそのままでいろよ。でもお前じゃ無理だろ?ってこと。それに、すっぴんがそんだけカワイイなら、確信犯的ナチュラルメイクで更に良い男をひっかけようぜ!ってことですね。ナチュラルメイクってのはどうも「『こいつ、すっぴんもカワイイんだろうな』って思うに違いない」という打算が見え隠れするんだよ。そんなかんじ。最近、女性の化粧は自分のため、という説を主張する「私に萌える女たち」なる本を読んで納得したりしたんで、ナチュラルメイクにそんな意味はねーよという声も聞こえてきそうですが、男性諸氏におかれましては何となく理解していただける例えではないかと自負しておる次第です。
女心を理解しませう。
熱く語りましたが、この「めんたつ!」なかなかに考察し甲斐のある本ですので引き続き取り上げていければと思います。では。
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