キーエンスという幻想



ESの進まなさにイライラしながらテレビを見ているとピンクレディーのUFOが流れていた。アレンジが加えられているものの、あの独特のイントロ。しかし何やら様子がおかしい。そう、ご存じ(かどうかは知らないが)キーエンスのCMである。


一般的な知名度こそないものの、超高収益率の企業として有名なセンサの会社。そして年収的な意味でも就活生からは特別な目で見られている。とりあえず、30歳時年収のランキングを見てほしい。マスコミ・金融が並ぶなか3位にランクインしていることがわかる。初任給が平均的なところを勘案すると、ものづくりの業界では破格の給与上昇ということだ。

順位社名業種年収
1 東京海上ホールディングス 保険業 954
2 朝日放送 情報・通信業界 951
3 キーエンス 電気機器業界 931
4 電通 サービス業界 901
5 中部日本放送 情報・通信業界 852
6 野村総合研究所 情報・通信業界 851
7 日本テレビ放送網 情報・通信業界 831
8 キリンホールディングス 食品業界 823
9 RKB毎日放送 情報・通信業界 814
10 商船三井 海運業界 813

http://yoikaisha.com/kodawari/entry-30.htmlより

そんなキーエンス会社説明会に足を運んだ。これは選考も兼ねていて前半が説明会、休憩の後に筆記試験という内容だ。

  • 会社概要(45分)
  • Q&A(20分)
  • 筆記試験(30分×2)

募集職種は3つ。1).開発 2).生産技術 3).コンサルティングエンジニア(CE)。それぞれの業務内容の説明によると、開発は名前のイメージ通り。CEは技術営業。そして生産技術はパートナー工場での技術指導・生産管理というような役回りだったと思う。というのも、キーエンスは自社工場を持たず全ての生産工程を外注。そのため、生産技術というネーミングからは連想し辛い業務内容。とはいえ、東京勤務があるのは開発・CEの一部で、残りは基本的に大阪。しかもCEは入社後数年で支社に散らばるとのこと。…これは開発に応募するしかない。

全体の進行は手馴れており、人事の人の大阪弁もどこか親しみやすい印象。プレエントリーすると就活関連の分厚い冊子を送ってくるだけあって、就活というイベントに対して並々ならぬ情熱を注いでいる模様だ。件のCMも完全に就活生だけをターゲットにしてる。選考プロセスもケースワークなど一風変わっている他、外資とも日系とも違う我が道を行く。そして何より選考結果の連絡が早い。僕は筆記受けた翌日には合格の連絡をもらいました。こーゆー企業は好感度高い。

そんじゃ、簡単に筆記の内容。所謂SPIの紙バージョン。初めて受けたけど、テストセンターと同じ様な内容。30分で27問が2セット。どちらも数理分野でした。とりあえず時間の制約は大きいのでサクサク解くことが重要。若干、前半のほうが時間不足しがちだったかなと思います。

ところで、会場で周りの学生と話していたら、4人中3人が東大生という事実。実はこの会社めちゃくちゃ高学歴なのでしょうか。それとも選考が早いからとりあえず受けてるのか。まあ、僕みたいにお金につられてホイホイ集まってきちゃったやつが何人もいるんだろうな。ただ、キーエンスの製品って本当にいろんなところに使われていて、インターン先の研究所とかでも至る所にあった。そこの人に聞くと「やっぱキーエンスの良いよ。使い勝手がいいし、すぐに届けてくれるし」とのこと。業績はしっかりとした仕事ぶりに裏付けられている、という優等生的結論で今日は終わり。

http://blog.with2.net/link.php?1090012

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