転職活動しながらインターン生の面倒見てゴメンなさい

世間の流行にのっかって「退職しまーす」なんてエントリを書いたら運よくgunosyに引っかかったりして、ちょっと調子づいております。どうもmugyuuです。
昨年はインターンシップなるものの担当をしたり、新卒採用関連のイベントに呼び出されたりと”就活”を会社側から眺める機会に恵まれ(?)ました。まあ前者は雑用係で後者は客寄せパンダですよね。どちらも大した役割を果たせたわけではないのだけど。そういえばインターンについては簡単な記事も残したりしましたね。
大したことない会社には大したことない学生しかインターンシップに来ない気がした夏
てなわけで今日は、僕みたいに入社後2年も待たずに辞めちゃう奴が出る理由について、インターンシップという側面から考えてみようと思うのです。

インターンシップ=就業体験と考えた場合うちの会社が提供しているのは完全に別物の何かなんだけど、古くさめな企業ってだいたい同じような状況と思われます。基本的に「人事の新卒採用担当はインターンシップめちゃくちゃやりたいんだけど、受け入れる側の事業部としては負担が大きいし目に見えた効果も感じられないから消極的」という構図。結局、就業体験というよりは職場見学といったかんじの長期オリエンテーションが繰り広げられることになります。
事業部が乗り気じゃないのにはいろんな理由があるんだろうけど、うちの場合、各部に採用に関連する権限がないのでそもそもインターンシップで気に入った子を見つけても彼(彼女)に対してダイレクトにアプローチする手立てがないんだよね。もちろん推薦とかの仕組みはあるけど、担当者としては学生にネガティブな評価つけても説明求められたりして面倒だから、とりあえず高評価だけど横並びでお茶を濁す。仮に一緒に働きたい!と思ったとしても、同期の半分以上は希望外の部署に配属されている現状を思い起こし(実際には思い起こすまでもなく)「俺がここで何を言っても無駄だしな」ってことになる。もちろん、学生側にしたって、自分らを一番近くで見ている人たちに権限がないことは気づいているだろうけど。

↑これは理研だって。僕も研究所でインターンやってました。

  • 学生も就業体験なんて求めてない

一方で、うちの会社のインターンにやってくるような奴は、そもそも就業体験を求めてないって気もします。求めてないというよりは、どうせ提供されない・経験できないってことを分かったうえで応募してきているというか。じゃあなんで夏休みの一定期間を潰して(研究放り出して)集まってくるのでしょうか。そんなの「選考に有利」になりそうだからに決まってますよね。本番の選考プロセスでさえ不透明なのに、事前に行われるインターンシップなんてなんかウラがありそうじゃありません?学生が勘ぐるのも仕方ないと思いますけどね。だって実際に有利になりますし。うちの場合はインターンに呼ぶ時点で特定の大学の研究室に声かけますし、事業を進める上で政治的につながりを保っていたい方々からは学生のご紹介を受けたりもしています。そしてインターンシップでは担当者がもれなく高評価の推薦書を提出しますので、本番では面接をいくつかショートカットすることになります。結局、学生が求めているのはプレ選考としてのインターンなんじゃないですかね。

とは言え、学生だって就業体験できるんならやってみたいですよ。たぶん。できないことに薄々感付いているから逆に選考と割り切ってるとこあるんじゃないかなと。そりゃあweb系でちっちゃいとことか、在学中からバイトのようなインターンのような、とにかく開発に絡める機会があるとこもあります。でもインフラ系の企業を志望した場合、恐らくはどこに行ったってうちと変わらん状況だと思いますよ?だとしたらインフラ志望の学生はどうすりゃいいんでしょう。「インターンシップは長めの説明会」とでも思って振る舞うしかない気がするんですけどね。
たださ、人間そんな長時間”面接モード”でいられるわけもなく、インターン生を担当していた身としては「ああ、こいつあんま興味ないんだな」とか伝わるわけですよ。それでなくたって、僕自身が転職活動中だったわけで、会社に対するロイヤリティなんてあってないようなもの。なんだかお互い不毛に時間を浪費しているようで切なかったなー。ま、これは僕個人に事情だけど。

  • せっかくだから何か提言が必要かもしれない

言いっぱなしってのも面白くないし、「じゃあどうすればいいんだよ」というのを考えてみました。一つはちゃんと腰を据えてインターンシップをやること。実現のためには現場サイドのインセンティブ設計が必要不可欠で、有りうるのは事業部採用の枠を設けることでしょうか。もしくは、インターンで受け入れた学生の内定取得数を考課に取り入れるとか…そうすりゃちゃんと厳しい目で選考するし。それから、今回の僕みたいに辞める予定の人(もしくは辞めた人)をメンターとしてつけること。これは優秀な学生のことを考えると案外いいことじゃないかと思っています。企業にとって優秀な学生というのはのどから手が出るほど欲しい(はず)です。そーなるとインターンシップやってる間もポジティブな側面の情報提供しか受けられないと思うんだよね。どうしたって企業を売り込む方に傾く。そんな時こそ、他とは違ったアドバイスができるメンターが必要だと思うんです。日本はまだまだ雇用の流動性が低いわけで、僕が常々思っていることでもあるんだけど「あなた、そんなに自分の会社を崇拝してますけど、ほかの会社で働いたことあるんすか?」って話ですよ。一歩引いた視点でのコメントとか、他社での経験も含めた比較だとか、学生じゃなくて現役の社員だって聞きたい人いっぱいいると思うんだけどな。ま、ここまで振り切ったことできるカルチャーがうちの会社にあるとは思えないけどね。

メンター制度とか、ちゃんと機能してる会社って存在するんでしょうか?
明日からまた仕事だからこれで終わり!中途半端だからまた追記するかも!じゃあの。

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