東大(工)院試 ー準備編(2)ー



それでは準備編(1)の続き。前回は大学入学直後のしょーもない告白をしただけに終わったので、少しは実用的な内容をば。

まず、僕が院試を意識し始めたのは1年の秋くらいかな…。漠然としたものではあったけど「東大 大学院 受験」みたいなワードで検索かけたら2ch掲示板が出てきたのを覚えています。2006年当時でしたが既にロンダという言葉は存在していました。ま、意味が分からず読み飛ばしていましたが。

でも実際の勉強を始めるには至らず。また情報を収集するわけでもなく。とりあえずは人並みのキャンパスライフを謳歌しておりました。ただ、講義自体はまじめに受けていたかな。具体的に行動し始めたのは3年の秋ぐらいだったかと。そこで、以下に院試に向けたスケジュールをまとめてみました。誰かの参考になれば幸いです。

  • 3年夏学期まで

    • 基礎的な勉強

単位を落とさない程度に講義に出ておけば良いと思います。一度勉強しておくことで院試験の基礎科目(数学・物理等)は演習の効率が良くなります。勿論、1年次に習った解法を本番まで覚えておくことは無理なので、あくまで「この問題がどの単元に属するか」が判別できる程度でしょう。

  • 3年冬学期

    • 研究室配属

理系だと研究室の配属を決める時期かもしれません。その時点で最も興味のある研究室を選べばよいと思います。院試に向けて戦略的な選択を行いたければ(1)研究室の拘束時間はどれくらいか(2)ゼミのスタイルはどうか(3)卒論に向けたスケジュールはどうか、などを調べてはいかがでしょうか。実験系のラボは試験勉強の時間がとりにくいかもしれませんし、毎週のようにゼミ発表があると大変かもしれません。逆に、夏前は本格的な作業がない研究室があることも確かです。ただし、修士の面接では必ず研究内容の説明が求められますので、自分が納得のいく研究室選びをしましょう。追加として(4)これまでに他大へ進学した学生がいるかどうか、などは一定の指標になるかもしれません。なかなか聞きづらいですが。

  • 春休み

    • 情報収集

早いところでは3月から研究室の活動が始まります。慣れるまではなかなか院試まで頭が回らないかと思いますが、この時期にやれることと言えば受験する大学の選定でしょうか。大学ごとにどんな研究室があるのか、また試験日程や科目なども具体化しておきましょう。以前の記事にも書いた過去問集めなどもこの時期にやって損はありません。

    • 英語の外部試験

大学によっては英語の試験をTOEFLTOEICスコアで代替できる場合があります。余力があればTOEICなどを受けてみるのも良いかもしれません。スコア返却が出願期間の6月〜7月に間に合うようにするには、3月のテストが最後の日程かと記憶しています。大学によっては5月末の回では間に合わなかったような(経験済み)…

    • 研究室説明会

また、東工大の研究室説明会はこの時期に集中していたはずなので、志望する人は行ってみてはいかがでしょうか。

  • GW明け

    • 研究室に慣れる

個人的には、この時期までは研究室で過ごすことをお勧めします。生活のリズムをつかむ意味もありますし、極端な話ロンダするつもりでも今後1年間は濃い時間を過ごすことになりますから。卒論は思った以上に大変だと思っておいて良いでしょう。

    • 教官との相談

また、担当教官に他大の院を受験することを話す必要もあります。学生の進路が就職・進学(自大or他大)のどれであるかは気になるところですし、卒論のテーマ設定にも関わります。配属時点で話し合っている場合は問題ありませんが、うやむやになっている場合はこのあたりがデッドラインではないかと思います。この手の話題は言い出しにくいものですが、相手も大人なので表面上は賛成してくれるでしょう。そこでアカハラみたいなことをしてこないような先生が選べればよいですね。

    • 過去問

この時期までには、解かずとも過去問に一通り目を通すことが出来ればベストだと思います。具体的な勉強が出来ていればそれに越したことはありませんが本業は研究です。

  • 6月

    • 志望する研究室へのアポ

これは大事です。やらなくても試験の得点が足りれば進学できますが、世の中には恐ろしい研究室がたくさんあります。信じられないことに、毎朝学生の点呼をとるような古めかしいところもありますし、精神を病んで休学・留年してしまう学生がでるような研究室もあります。マジで。だから研究内容はさることながら、福利厚生的な面もそれとなく確認すれば良いと思います。まあ、説明会とかで学生に聞くのが楽ですが。運がよければ過去問の勉強方法なども聞くことが出来ます。

    • 出願書類の提出

大学によっては用意するのに時間のかかるような書類を要求するところもあります。早めに用意しておきましょう。説明会なども含め他大へ出向くことも多くなる時期ですが、キャンパスを歩いてモチベーションを上げるのも良いかもしれません。

ここまで書いて疲れたので終わりにします。明日以降、続きを書きたいと思います。そんでもって、各項目について詳細をまとめてカテゴリに「院試のプロセス」みたいなのを新設すればいいのかな。これでブログのタイトルにも恥じない院試サイトになるぞ!

ってことで、面倒だけどやってみます。就活のことは下手に書けないからな、今の時期。ちなみに、どんなことでも質問していただいてかまいませんので。個人情報はあれですけど、基本的に記事のネタになるものは大募集。下もクリックしてくれると更にありがたい。

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