女子とロンダと就職活動（後） - 就活と院試と研究室

要は、僕の学部時代の同期がどうして就職できないでいるのかという話です。簡単に言うと「女子の就活はいろいろと難しい」ということなのかなと。しょうもない結論なんだけどさ。

関東の国立大学大学院

専攻は工学系

体育会の部活に所属

学部4年でキャプテン

修士1年でコーチ

練習がキツいことも関係してか学部の成績は良くない

合間を縫って飲食のバイトを5年間継続

研究姿勢は真面目、努力家の印象

顔はごく普通

これが彼女のスペックです。男なら就活に苦労するタイプではないように思えるんだよね。女子に体育会系のノリが求められてるかは別としても、明らかに「これだ」と指摘できるような欠点はないはず。確かに面接で受け答えしてるとこ想像すると、要領を得ない話をしてそうなイメージはあるんだけど、基本的に誠実なヤツだし。ジェンダー論について語るようなブログじゃないけどやっぱ差別はあるかななんて思ったりすんだよね。まあ、この辺については「内定率は女性のほうが良いじゃないか！」とか「そもそも性差は能力に相関がある！」って反論もあると思うし、どれもそれなりの根拠でもって主張されてるのではないかと想像します。ググるとこんなコラムが見つかりました。

女子学生の就活は本当に悲惨？それとも楽勝？優秀でも門前払いを食らう「女性差別」は今も健在か

私は就職内定状況調査よりも文部科学省が単独で実施している学校基本調査を信用しています。同調査は全大学を対象としており、就職率は卒業生ベースで算出しています。この調査によると、2010年3月卒業者の就職率は60.8％、男女別では男子56.4％、女子66.6％。あれ？こちらは10ポイントも差がついています。

優秀という方もいますし、優秀でなくても男子学生に比べて元気が良く、もし採用担当をして一緒に働きたいと思わせるに十分な方が多いのです。ところが、企業からすれば、女性社員ばかりを増やすわけにはいきません。そのため、男女比のバランスを取るため、評価ポイントの低かった男子学生に点数調整をかけ、評価ポイントの高かった女子学生を落とす、いわゆる逆差別も水面下では相当あると言っていいでしょう。そこまでやっても、男子学生の就職率は女子に負け続け、2010年は史上初めて10ポイントもの差が付きました。もうちょい、がんばれ、男子学生。

http://diamond.jp/articles/-/10875

記事は「女子学生が1990年代まで相当な差別にあったこと」「現在も差別が水面下ではゼロではないこと」「社会人になった後はまだまだ男性優位社会にあること」にそれぞれ焦点をあてていて、中でも過去の差別についてはなかなか興味深かったですね。母親から聞いたことのある話も多かったし。ただ、上で引用したような内容について僕は若干違った解釈をしているのでちょっとだけ書いてみます。

まず大前提として

女子は依然として潜在的に抑圧された状態にある。社会進出に対して自己信頼感が弱いためESを出す企業も若干控えめになる。結果として選考の過程では男子よりも評価が高くなる。

そうすると

大企業であれば逆差別を施した男子でも入社に足るレベルを確保できるかもしれないが、母集団がカツカツの中小企業なら普通に考えて能力の高い順にとる。結局就職率は高くなる。

つまり言いたいことは

女子自身が自分にバイアスをかけて就活してるから歪んだ状況が生じてるのではないでしょーか。女子の就活に対するビジョンが（男子のそれと較べて）もう少し上向きになったら良いのかもね。

とりあえず、書いているうちによく分かんなくなっちゃったから本題に戻ります。件の同期が何故内定を取れないか。理由は上述の"逆差別"なんじゃないかなと。彼女結構イケイケで大手企業を受けてたみたいだし。男子と同じノリで就活した結果、よりレベルの高い女子に数少ない席を取られちゃってた可能性。本来なら更に門戸の狭い企業にアプライしてもおかしくないような子達だね。彼女はそのへん妥協できなかったみたいで（本来する必要もないけど）うまくいかなかったんじゃないかなぁ。完全に僕の想像だし、M2のこの時期に内定がなくて研究できないってのも問題だとは思うけど。

能力的には内定できてもおかしくないレベルなのにまわりがハードル下げてるから上手くいかないってのは、もしあり得るなら変な話だよね。逆に、ロンダしたおかげで企業がハードル下げてくれる僕のようなヤツもいるわけで。実力主義ってのは全員が均一な情報を持ってて初めて成立するのかもしれないね。

なんかとりとめもないかんじになっちゃったからそのうち推敲するつもりです。ノシ