アクセンチュアの選考プロセス(2)



こちらの記事の続きです。アクセンチュアの選考プロセス後半について、ここではjob選考(夏・冬)と通常選考(春)に分けてお伝えします。ちなみに戦略のことしか分かんないでよろしくお願いします。

  • job選考

    • 2次選考(PI)

場所は赤坂インターシティ。GDの後、この一回の面接のみでjobの参加者が決定します。jobは3ターム程度あり、面接が始まる前に志望順位を書いておくことに。時間がくると人事の人に続いて面接官のいるブースに入ります。面接の時間は30分程度。向こうはこちらのESなどを手元に持っていて(おそらくGDの評価も書いてあります)それを見ながらお話しします。

コンサルなんだからもちろんケースをやらされると思って身構えていると、最初の質問は「自己PRして」だって。適当に答えると今度は「君は何ができるのか教えて」とくる。瞬発力を見ているのか質問を考えるのが面倒なのか、まあどちらでも良いんだけど。僕は研究についてアピールしたのですが、そのテーマに面接官が反応して話が脱線、いろいろ議論する運びとなりました。そのなかでケースらしき質問もあったんだけど、こちとらそのテーマについて学部から知見を積み上げているわけです。いくらでも答えられますよそりゃ。ってことで殆ど問題なくクリア。ほぼ雑談レベルで時間の殆どが過ぎていきました。後半は部活の話題だったけど、こちらも至って好感触。最後の逆質問の時間は2・3基本的なことを聞いて終わったんだけど、部屋を出たときには既に10分オーバー。盛り上がりはしたけど大したことは何も話さなかったなぁ。ま、今考えてみればjobの選考を行う時点ではコンサルの業務について深く知ってる必要はないのかなと。だって知識はjobの間にいくらでも身につくし適正だって丸見えになるんだもん。

  • 通常選考

    • 2次選考(説明会+ケース論文)

GDに合格すると、同じみなとみらいで今度は説明会。ネットで手に入る以上の説明は無し。重要なのは説明会の後に行われるケースの論文試験。簡単に説明すると「日本の文房具メーカーの事業戦略」ということになるでしょうか。安価な商品を武器に中国から新規参入してきた企業がいるというシチュエーションです。時間は20〜30分くらいで簡素なものです。問題文と回答欄でA4表面のみ。僕は最初にウダウダ考えすぎてしまい、最後はえいやと。で、このが終わるとこ最後に、戦略とITのどちらの選考に進むか意思決定することになります。僕は最初から戦略しか考えてなかったんですけど、周りの人は結構考え込んでいた模様。直前に選考があると、自信を無くしてITのほうに日和っちゃう人もいるんだろうね。ITと思ってたのに説明聞いてたら戦略に行きたくなった!って人はいるんだろうか。そういえば前半の説明会では「戦略もITも同じです。どちらでも同じように活躍できますし、担当する領域も変わりません」ってプレゼンしてたパートナーの人らが言ってたけど、実際のところ会場の雰囲気は「だったら何で"戦略"なんて恰好良さげなグループ作ってんだよ」ってかんじだったな。質問もその辺を問うものに集中した気がする。

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隣の子は無理やり高齢化をこじつけてた。安易に高齢化を叫ぶ奴は地雷。少なくとも選考の場では

    • 3次選考(PI)

論文試験に通ると、場所を赤坂に移して個人面接が行われます。こちらは完全にケース論文の内容を踏襲したケース面接になっていまして、自分の回答に容赦ないツッコミが襲ってきます。僕の場合は「その中国企業買収しちゃえば良くね?」という非常に御座成りな答案を作成していたため、もっと真面目に考えろ的なお叱りを受けたんですけどね。そのへんに何の前提条件も与えてなかったんだからそちらのミスだと思うのですが…時間にして30分程度、あまり長くはありません。コンサルの選考の中では最も圧迫面接に近いもので(もちろん、NRIのようなガチ圧迫ではありませんが)それなりに覚悟しておいた方が無難かと思います。皆が皆圧迫を受けたわけではないだろうけど。もちろん、ケースの答えは当日まで練っておきましょう。

    • 4次選考(GW+GI+PI)

通常選考の最大の山はここかもしれませんね。倍率とか難易度と可ではなく、時間的に。だって4時間近く拘束されるんですよ?簡単に流れを説明しますと、2人1組で2時間程度のケース問題を解きプレゼンを作成します。続いて30分かけて面接官にプレゼン及び質疑が行われます。最後にペアを解体して同じ面接官とサシの面接を行います。

最初にGWのお題ですが「牛丼チェーンの売上改善」というものでした。他にも何通りかのお題があるようです。付随する資料が結構あり、一通りの現状分析が出きるようになっています。会計の知識とかはいらないと思うよ。僕でも出来たんだし。指示としてはA4で10枚のプレゼン資料を作成(手書きで)すること。タイトルとか全部コミコミで。時間に余裕があるようですが、初対面の人とサシでこの作業をこなすのは結構大変だった。ここまで来ると相方もGDなんかとは比較にならないくらいに頭が回りますけど、そのぶん嫌な奴になっているのでなおさらです。僕等は目標の設定とそこへたどり着くまでの大まかな方針は2人で決定し、残りの部分は分業しました。相手が数字をいじいじしながら見栄えの良いグラフを作っている間、僕はひたすら肉付けするアイディアを考えるという。まあ、これが良かったのか悪かったのかは後に判明するのですが…

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どう考えても吉野屋がすき屋松屋をぶちのめすシナリオの作成

さて、時間ギリギリでプレゼンが完成した我がグループ。15分程度の休憩をはさんで早速プレゼンです。もちろん練習なんてしてないので休憩時中に簡単に打ち合わせてすぐに本番。面接官は1人。ケースの内容については何も知らないというスタンスでプレゼンを求められました。時間が限られるので簡潔に説明したのですが、要所要所で突っこまれてその度にアウアウ。主に発表を担当したのは相方だったので、アウアウしたのは僕じゃないんだけど。と言うのも、フェルミ推定的なことをやってロジックを組み立てたのは相方。僕はひたすら補強をやっただけなので、プレゼンの論理展開が微妙に見えてこない。結果として相方がメインで発表せざるを得なくなったわけです。それが作戦だったのかもしれないけど、メインでアウアウしちゃったらダメだろ。

さて、悲惨なプレゼンが終わると続けて個人面接です。殆ど補足説明に終始した僕は本来ならここで取り返さないといけないんだろうね。実際面接官からもケースの発表について話を振られたので、相方がアウアウしてる間に考えてたことをぶちまけると思いの外好印象。「それさっき言ってくれれば良かったのに」というツンデレっぷり。これはわんちゃんあるやろ!(←一度このブログで使ってみようと思ってたんだ)後半は専ら学生時代に頑張った話になりましたけど、ここでも頭の回転を見るような質問をぶつけてくるかんじで疲れました。真面目に考えてたら大変なので適宜捏造しながらクリア。正直かなりハードです。

    • 最終選考(PI)

アクセンチュアの通常選考もこれで終わり。長げーよ。最終選考は20分くらいでパートナーとの1対1。最後まで厳しく詰める系の人もいれば、マッタリ和やかに話して終わるひともいる模様。僕がどちらかはお答えできませんが、ここでの倍率が普通に5〜6倍あるようです。なんだよ、全然落ちるじゃんと思われた方!僕の予想ではこの最終選考、これまでの評価で既に結果の大枠は決まっているものと思われます。なので上手く切り抜けられた人にとってはあっけなく、ギリギリで勝ち抜いてきた人には最後にして最大の関門となるのやも…想像の域を出ませんので信じるかどうかはあなた次第です。

では、アクセンチュア編も終了!ちなみに最後にこんなこと書いてしまって申し訳ないんですけど、僕はjob選考しか受けていないんです。ついでにjobも他社と被ってブッチしてるので、そちらの内容にも触れられません。すみません。通常選考については僕の数少ない友人(も、もちろん就活前からの大事なお友達だぞ)から詳細に話を聞いて作成しました。僕は別に特定されても良いんだけど、彼の方はまずそうなので細かい部分は脚色しています。察して下さい。

http://blog.with2.net/link.php?1090012

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